Case Studies

【試作事例】既存設備をIoT化し、インターネット経由でPLC操作を実現

事例一覧
食品製造業
IoTPLCクラウド連携遠隔操作AWS
クライアント非公開期間2018年9月
【試作事例】既存設備をIoT化し、インターネット経由でPLC操作を実現

課題

既存設備の稼働状況や制御状態を遠隔から把握できず、設備操作も現場の制御盤・表示器に依存しているため、拠点外からの監視・操作ができず対応に時間がかかっていた。IoT化を検討しているが、大規模な改修は避けたいという課題があった。

解決策

既存設備にGW(ゲートウェイ)装置を設置し、PLCおよび表示器とEthernetで接続。SubG無線とモバイル通信を組み合わせてクラウドへ接続。AWSを経由し、クラウドサービスとデータ連携する構成で、設備とクラウド間で双方向のデータ通信を実現。

成果・効果

PLCのデータ取得・制御をクラウド経由で実現し、インターネット上から設備操作が可能に。現場対応の迅速化・省人化を実現し、IoT導入のPoC(概念実証)を低コストで実施できた。

実施内容

背景・課題

ある食品関連設備において、以下の課題がありました。

  • 設備の稼働状況や制御状態を遠隔から把握できない
  • 設備操作は現場の制御盤・表示器に依存している
  • 拠点外からの監視・操作ができず、対応に時間がかかる
  • IoT化を検討しているが、大規模な改修は避けたい

特に、「クラウドと連携しながらPLCを操作したい」というニーズがありました。

取り組み:PLCとクラウドを双方向接続するIoT試作システムを構築

本事例では、既存設備に対して以下の構成でIoT試作システムを開発しました。

  • 設備内にGW(ゲートウェイ)装置を設置
  • PLCおよび表示器とEthernetで接続
  • SubG無線とモバイル通信を組み合わせてクラウドへ接続
  • AWSを経由し、クラウドサービスとデータ連携

設備とクラウド間で双方向のデータ通信を実現しています。

システム構成(実機ベース)

■ 現場側(設備内)

  • PLC(制御盤)
  • 表示器
  • GW装置(Raspberry Piベース)
  • Ethernet HUB

GW装置は既存のHUBに接続され、
PLC・表示器と同一ネットワーク上で通信します。

■ 通信構成

  • GW装置 ⇔ PLC:Ethernet(TCP/IP / SLMP)
  • GW装置 ⇔ 中継機:SubG(920MHz帯)無線通信
  • 中継機 ⇔ クラウド:3G/LTEモバイル通信
  • クラウド:AWSを経由して外部システムへ接続

👉 有線+無線+クラウドを組み合わせたハイブリッド構成

技術ポイント

■ PLCとの双方向通信(SLMP)

  • TCP/IP上でSLMP通信を実装
  • PLCのデータ取得・書き込みが可能
  • 固定IP・ポートでの安定通信

👉 PLCの状態監視だけでなく制御指示も可能

■ インターネット経由でのPLC操作

  • クラウド(AWS)を経由してデータを送受信
  • 外部システムからPLCへ制御指示を送信
  • 設備側の動作を遠隔から変更可能

👉 現場に行かずにPLCを操作できる仕組みを実現

■ 無線+モバイルによる柔軟な通信

  • SubG(920MHz帯)で長距離・低消費電力通信
  • 中継機に3G/LTEモジュールを搭載
  • 有線インフラがない環境でもクラウド接続可能

👉 設置場所に制約されないIoT化を実現

システム構成機器(抜粋)

■ GW装置

  • Raspberry Pi 3 Model B
  • SubG無線モジュール(920MHz帯)
  • Ethernet接続(PLCと通信)
  • ケース収納(DINレール設置可能)

■ 中継機

  • マイコンボード
  • SubG無線モジュール
  • 3G/LTE通信モジュール(SIM使用)
  • USB接続によるデータ通信

👉 GW装置とクラウドをつなぐ役割を担う

導入効果

  • PLCのデータ取得・制御をクラウド経由で実現
  • インターネット上から設備操作が可能
  • 現場対応の迅速化・省人化
  • IoT導入のPoC(概念実証)を低コストで実施

この事例のポイント

本試作では、

  • 既存設備をそのまま活用
  • PLCとの双方向通信を実現
  • クラウド経由で遠隔操作を可能に

という3点を実現しました。

単なるデータ収集ではなく、

👉 「遠隔からPLCを操作できるIoT」

を具体的に形にした事例です。

まとめ

本試作システムにより、

  • 設備の見える化
  • データのクラウド連携
  • PLCの遠隔操作

を一体で実現しました。

今後の本格導入に向けた基盤として、
IoTによる設備管理の新しい形を提示する事例となっています。

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